Y氏は停車中の電車に乗り込んだ。扉の脇に立って外を見ると、フラフラとオヤジが
歩いて来る。だが乗車せずにY氏の正面で立ち止まった。ホームで次の電車を待つの
だろう。
ーこのオヤジ、酒臭いなー
Y氏が何気にオヤジを見ると不意に目が合った。する突然、オヤジはY氏に因縁を付
けてきた。
「おい、何を見ている。文句あるのか」
どうやらオヤジは酒癖が悪いらしい。Y氏は頭にきたが押し黙った。ここで怒りを口
にすればトラブルになる。Y氏はタイミングを計る事にした。
やがて警笛が鳴り、扉が閉まる瞬間、Y氏は大声でオヤジに捨てゼリフを浴びせた。
「この馬鹿野郎!」
すると、そこへ一人の乗客が駆け込んで来た。扉が再び開き・・・。
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