ある村に、とても貧乏な男が住んでいた。ある日、男は家にあった全ての食料を食べ
尽くしてしまった。
「神様、もう食べ物がありません。助けて下さい」
男は天に向かってお願いした。すると、こんな声が聞こえてきた。
「丘の頂上で木を見上げなさい」
男が声に従うと、木の枝にひょうたんがぶら下がっていた。手に取るとずっしりと重
く、傾けると中から豆が出てきた。
暫くの間、男はその豆を食べて飢えをしのぐ事にした。ところが、いくら豆を食べて
も、ひょうたんは空にならないのだ。
男は不思議に思い、ひょうたんの中が見てみたくなった。そこで、ひょうたんをノコ
ギリで二つに切り分けてみると、中にいた小人たちが、せっせと豆を作っていた。
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