真新しい白紙のページを開くと、Y子はある名案を思い付く。
「普通の日記を書くだけじゃつまらない。だったら楽しい明日を想像して、それを日
記にしよう」
そこでY子は、この日記を”未来日記”と名付けた。
そして最初のページに日記を書くと、次の日から不思議な事が起こり始めたのだ。
「何て事かしら?日記に書いた事が、本当に現実になるなんて」
Y子は当初、それはただの偶然であると思っていた。
しかし、同じ事は毎日のように続いた。次の日も、その次の日も...
文字通り未来日記である。
そして一年後、未来日記は全てのページが埋まった。
すると、Y子の明日も空白となり...