Y氏は、ごく普通のサラリーマンである。一日八時間の単調な仕事をこなし、毎月決
まった額の給料を支給される。昇給は雀の涙ほどだ。
ー全く、面白くない仕事だー
やる気の起きない毎日を過ごすY氏。
ー何か成功報酬が欲しい。そうだ・・・ー
ある日、試しに副業を始めてみると上手く行き、Y氏はすっかり味をしめた。成功報
酬は日によって異なるが、それなりの小遣いになる。
ーもう、やめられないー
何しろ副業の方は上手くやった分だけ成功報酬が得られるのだ。緊張やプレッシャー
も伴うが、ある種の快感にも似た達成感が得られ、本業の何倍も面白味がある。
ー今日は、いくら儲かるだろうかー
Y氏は人混みに紛れ、標的の懐にそっと手を伸ばした。
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