新人教師のK子は、この春から小学校四年生のクラス担任になった。
―よし、頑張るぞ!―
K子は希望に胸を膨らませた。
しかし、希望は失望へと変わって行く。話を聞かない子供、成績が伸びない子供、規
則を守らない子供・・・。
―もう、やっていられない―
K子は、わずか半年で鬱を起こした。
更にクラスでは悪質なイジメが起こる。ある生徒の机に菊の花が飾られていたのだ。
まるで死人を弔うかの様に。生徒は悪戯を苦にして自殺をした。
その後、同じ悪戯が続いて、クラスの生徒が次々と自殺をして行く。
「誰の悪戯なの」
K子の問いかけに、生徒は誰も答えない。
ある放課後、教室に居残る者がいた。
「皆、死ねばいい」
K子は菊の花を机に飾った。
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