Y氏の住む地域は、セールスや勧誘の来訪者がやたらと多い。
“ピーンポーン”
その日も、Y氏の自宅のインターホンが鳴った。
―もう、今日はこれで5回目だ―
Y氏は居留守を使おうとしたものの、インターホンはなかなか鳴り止まない。
―いい加減にしろ!怒鳴りつけて、すぐに追い返してやる―
Y氏が玄関ドアを勢いよく空けると、そこにいたのは美人の女であった。
「突然に、すみません。少しだけ、お時間をいただけますか?」
Y氏は女の美しさにすっかり魅了され、男の下心に火がついてしまった。
「よかったら、中でゆっくりと話を聞きますので、どうぞお上がりになって下さい」
「では、お邪魔いたします」
すると、玄関の脇からペアの男も現れて…
0 件のコメント:
コメントを投稿